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中国経済に赤信号 成長率目標を7.5%へ

2012年03月23日

【新唐人日本2012年3月23日付ニュース】 中国の温家宝首相は、5日の全国人民代表大会で、今年の経済成長率を7.5%に引き下げると表明。8%の成長率維持の方針を放棄するのは8年ぶりです。専門家の分析を聞いてみましょう。

成長率8%以下の目標は8年ぶりです。当局は良質な長期の発展につなげるためだと強調するものの、専門家は中国経済失速の強烈なシグナルであると指摘します。

米サウスカロライナ大学 謝田教授
「中国は最近発電量が減少し、銀行の貸付額の増加も減速し、全体の生産力のレベル つまり新たに増えた付加価値、企業生産の付加価値の増加も減少しています。つまり 経済成長の減速はすでに発生しています」

GDPの成長率の目標を8%から7.5%に引き下げた事に対し、目標に掲げていた8%も虚偽の数字であると指摘します。

米サウスカロライナ大学 謝田教授
「虚偽の裏にはいわゆるインフラ建設への投入、経済刺激への投入などあり、それらが積み重なって、虚偽のGDP成長率になりました。低品質のGDPで環境を破壊するGDPなのです。このようなGDPでももはや保証できなくなっています。GDP成長率が0.5%下がる度に失業者が100万人増えることを意味します。経済成長が減速し、インフレと失業が同時に現れると深刻な問題になります」

富の分配の不均衡および社会情勢の不安定が続く中国で、貧富の格差は手を焼く問題となっています。

米サウスカロライナ大学 謝田教授
「中国農民は差別され、主流から外され、都市部以外に排斥され、経済発展からも外されています。農村に残った人であれ、都市部の農民工であれ、彼らは政治上経済上社会で深刻な差別を受けています。彼らの失業は失業率の中に含まれていません」

権力交替を秋に控え、“政治の安定が全てを決める”とのスローガンが高らかに叫ばれる中、経済の減速は更なる社会問題を誘発しかねません。

新唐人テレビがお伝えしました。

www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/03/17/a674186.html. (中国語)



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